1番多くのトレーダーが監視しているであろう1時間足。
今回は1時間足の戻り売りの検証です。
結果を先に言うと、手っ取り早く利益を出したいなら1時間足で戻り売りだけすればいい。
買いよりも反応と値幅が高いからです。
目次
検証結果の記入
試行回数221回
検証結果の簡単な感想だけど、買いと売りでは値動きの幅が違います。相場で生き残ろうとしたらかなり重要なことですよね。
単純に書くなら
⑴ 買いなら 10pip 反応するチャートの形が
⑵ 売りなら 15pip 反応するってこと
検証結果
下降した分(勝てるエントリー)
勝てるエントリー↓
① 1回反応あってその後同じレートに触れずに下落。
18.9%
② 3回反応あって下落
15.8%
③ 2回反応あって下落
9.5%
④ 3回反応あって下落
5.4%
⑤ 1回反応あって60~70パーセント下落(%は直近売りの対する戻り量)
4.5%
⑥ 4回反応あって下落
3.6%
⑦ 3回反応あって下落(レジに対して下降トレンド)
2.7%
⑧ 直近安値下抜け後に上昇トレンド下抜けで下落
2.7%
⑨ 1回反応で50パーセント程度戻して2回目で下落するやつ
2.7%
⑩ 1回反応で直近安値付近まで100パーセント戻しで2回目で下落するやつ。 1.8%
↓検証結果の画像と解説
① 1回反応あってその後同じレートに触れずに下落。 18.9%
直近安値までの到達率は買いよりやや高い。なんだかんだで1番確率は高いやつ。
でも売りエントリー全体で考えたら10回中2回もないのよね。5回中1回の確率か。※買いは6回中1回の確率。
この形はマジで多かった。最近の相場でもよく出現してる。
各所赤帯で2回目にレートが差し込んで来た後に直近安値を更新していることが前提。
その後の3回目レートが上に差し込んだ後に下落する。
買いの時と違って2回目の反応で下落は多いね。買いの2回目の反応と何が違うのだろうか。不思議や。
やっぱり売りには買いより優位性があるからだろう・・・。
2回目の売り反応後に高値を更新して3回目レートが差し込んだ後に下落パターンのやつ。(買いを誘って下落するやつ)
⑤ 1回反応あって60~70パーセント下落。(直近売りの対する戻り売りの反応量)4.5%
赤帯からの売り反応量50パーセント以下入れたらとんでもなく確率上がるやつ。
なんとも予想しにくい形。狙って入って利益を上げるのはかなり難しいやつね。
⑦ 3回反応あって下落。(赤帯に対して小さな下降トレンド)2.7%
回数は少ないがこんなパターンもあるのね。
⑧ 直近安値下抜け後に上昇トレンド→その後赤ライン下抜けで下落。 2.7%
これは②の形と似ているが条件的にはこっちの方がより限定されている。出現率は低いけど80パーセント以上の確率で勝てる形ね。
⑨ 1回反応で50パーセント程度戻して2回目で下落するやつ。 2.7%
これは狙っては無理かなと思えるチャートの形。
⑩ 1回反応で直近安値付近まで100パーセント戻しで2回目で下落するやつ。 1.8%
1回目に赤帯に突っ込んだ後の100パーセント戻し時には利食いしたい形。その後の動きは予想できないけど、更に下落するパターンもあるってこと。
下降した分(勝てるエントリー)買いを誘う動きの後にA字売りになるやつ
この動きは213回から除外して単独で統計とってます。
買いを誘ってからA字になって下落するやつ。
試行回数32回
条件:長期下目線と自分で判断できた場合。
もし長期レンジや上目線(買い)だったら勝率5割なのでやる価値はない。
この形は本当に多いよ。短期の買い組を潰すやつね。なんの変哲もない高値を上抜けてからの売り。
買いを誘ってから売るやつ。
確率は低いけど負ける時も普通にある。
上昇した分(負けるエントリー)
負けるエントリー↓
① 2回反応あって上抜け。
2.7%
② 3回反応あって上抜け。
2.2%
③ 4回反応あって上抜け。
1.3%
④ 2回反応あって上抜け。
0.9%
⑤ 短期強い上昇中に2回売り反応あって上抜け。
0.9%
⑥ 反応無しで上抜け。
0.5%
↓検証結果の画像と解説
王道のパターン。(自分の中でのね)売りで入って負けるパターン。2回目の売り反応後に毎回逃げるのは厳しいチャート形成ね。
買いと違って不思議と売りで反応なく上抜けるのは少なかった。
感想と対策
売りは買いと違って1回目の売り反応量が大きい
買いとのあきらかな違い。1回目に赤帯に当たった後に反応量が大きい。あと反応する確率も違う。
なので買いではできないけど、赤帯に到達(触ったら)したら短期の値動きは見ないでバチンと入りなさいってことよね。
毎回勝てるわけではないけどバチントレーダーは売りをしろってこと。
あと急落中での押し目買いと、急騰中での戻り売りにも反応確率にメチャクチャ差があるのよ。
もちろん急騰中での戻り売りの方が反応確率高い。
もし赤帯(レジ)が上抜かれても大体売りエントリーした箇所に値が戻って来る。(微損や建値決済で逃げれるってこと)
買いの時は急落時では戻って来にくいのよね。絶対ではなくてあくまで確率の話。
上振り後(短期買いを誘って)のA字は勝率がとにかく高い
売りエントリーで勝ちたかったらこのチャートの形ははずせない。
勝率は8割を超えてくる。
長期が下を向いている+短期が買いに傾きそうな形になった後に結局売りが勝つとその後のエントリー勝率がメチャクチャ高くなる。
もし売りの勢いが強くて乗り遅れた時はこの形を待てばいい。いくら売りは買いよりも勝ちやすいとはいえ単純な水平線でどんどん入っていってもうまく取れない。
そんな時には短期買いがA字で潰された後に紫○付近で売る。もしこのような形になったらキッチリ水平線まで引き付けなくても売りでガンガン入っていけばいい。
勝ちたかったら長期買いでも売りを狙っていけ
上記検証結果ではあんな確率になってるがこれはあくまで最低条件として長期売り(4時間足以上)短期売り(1時間)のフィルターをかけてます。
かなりの好条件での検証なので1時間足なら1週間に2回程度エントリーできたらいいほうなのよ。
でも、せめて1週間に最低でも4~5回は売りエントリーしたいのよね。回転上げないとお金増えんし。
トレードに使える時間も無限では無い。
なので条件足りないけどエントリーしていかないといけない。でもそれが普通と思う。
毎回毎回鉄板エントリーなんてできるかい。なので長期買いでも短期に売りチャンスがあればどんどん狙っていけばいい。
条件不十分でも買いでは負けやすいが売りなら取りやすい。検証結果でそうなっているから。
売りを狙うメリット。
①そもそも反応時の動きが違う(1.5倍以上)
②自分基準だが売り反応ポイントで反応する確率が明らかに買いより高い。
③何故か強烈に下げた後では簡単には買いにはならない。(長い期間形を作らないと上がりにくい)
FX初心者の市場参加者は買いしかできないので買いはダラダラ上がりやすい傾向にある。
逆に売りの時動きが早いのは、初心者の買いのロスカットを巻き込んでいる分大きく値が動きやすい。
でも初心者は売りはできない。(そもそも無いものを売るって感覚に慣れてない)
でもプロはモチロン売りも買いもする。
買い。(初心者+プロ)
売り。(初心者のロスカット+プロ)
このロスカットってのがポイントで初心者は買いがロスカットになった後には行動できない。(買いしかできないので見てるだけとなる)
また、ロスカットになったらマズイぐらいの資金を初心者は投入している。(塩漬けに果てに)自分がそうだったのでよくわかる。
この時プロは売りをしていて買いの抵抗勢力が少ない。(初心者新規買いが少ない)だから売りは値動きが速いのだと思う。
相場って上下どちらに動くかは分からないけど、こっちに動いたら大きく取れるって方向に賭け続けたら効率がいい。
大きく動くのはいつも売りの方向や。そんなのチャートのロウソク足の幅見たら誰でも分かる。
なので売りばかり狙う方が勝率+値幅が取れるのよ。
相場ってずーと同じ手法で勝ち続けられることって無いと思う。去年バリバリ機能していた手法がいきなり5連敗なんてザラにある。
同じ一つの手法で勝率80%以上で何年も勝ち続けられる事なんてない。そんなことになったらFX業界がその手法でもちきりになる。
それは無い。世界中にプレーヤーがいるのに同じようなチャートの動きをするわけがない。
同じような手法ばかりになるわけがない。
そもそも経済情勢で短期的な動きを無視して物凄くレートが一方的に変動する場合もあるから。
なので重要なのは手法では無いと思う。
重要なのは損切りと自分の思惑通りの方向にレートが動いた時に利益を伸ばすことだと思う。
利益を伸ばしやすいのは絶対売りよ。なので売りばかり狙って方がいい。
そう言えば資金が増えまくったのって長期売り相場だったな・・・。
1時間足の押し目買いの検証もしました。 ※関連記事「1時間足の押し目買い」