フィボナッチを使って押し目戻りを拾いたい。そして儲けたい。
結局どの比率が1番有効なのかが知りたい。
いろいろネットや本で調べてみたけどどこにも明確な勝率などは書いてなかった。
なら自分で検証したらいいってことで検証してみた。
そもそもフィボナッチとは
フィボナッチとはイタリアの数学の偉いさんが研究した数列で、簡単に言うと物事はある一定の比率が好まれるというものである。
この数列は自然界に数多く見られ、黄金比とも呼ばれている。
この比率もFXで使用できるのではないかということで良く相場の押し目戻りで使用されている。
⑴ 23.6%
⑵ 38.2%
⑶ 50%(これは本当は入っていないが反応するので検証には入れてある)
⑷ 61.8%
要するに上昇や下降に対して上記の%で押し目戻りを狙ったら有効に機能するんじゃないかってことよ。
なぜフィボナッチが相場の世界でも通用するかというと相場は人々の手によって日々動いている。
もともと人間も自然界から生まれたものの一つだから、結局は我々人々もこの黄金比率に従って物事を無意識的に意識しているからである。
多分ね。
検証の条件
相場で使用するからにはその条件を限定する必要がある。そうしないと再現性がないからである。
検証は3つの場面で検証している。また通貨はドル円で1時間足で検証している。
ちなみに押し目戻りが入ったという定義は最低でも直近の戻り高値や押し安値付近まで到達したことを指す。
※23.6%は除外している。押し目戻り幅が直近の値まで幅が狭いうえに再現性が少なかった為である。
条件① ダウ理論の戻り高値、押し安値を超えた上昇下落に対してフィボを引く
条件②レンジブレイクに対して
条件③急騰急落に対して
検証期間 2002年4月~2018年4月まで
検証結果
施行回数200回
①38.2%で反応
水平線有り12%
水平線無し6.5%
②50%で反応
水平線有り14.5%
水平線無し7.5%
③61.8%で反応
水平線有り14.5%
水平線無し6.5%
④それ以外の値で反応
38.5%
⑤下抜ける(これは除外)あくまでフィボが反応した時の検証なので
結果だけを見たらどのフィボの値でもそれほど大きな差はなかったことが以外だった。ネットやFX本にはフィボナッチを使用したら的確に押し目を捉えられる・・・等々なかなか強烈なことを書いてあったのだが、結果はそうではなかった。
①38.2%で反応
水平線有り12%
水平線無し6.5%
フィボナッチの数列でいえば早い方である。
確率的には18.5%。
10回に2回程度。水平線有で狙っていこう
②50%で反応
水平線有り14.5%
水平線無し7.5%
フィボナッチの数列でいえばど真ん中である。
確率的には22%。
10回に2回程度。これも水平線有で狙っていこう
③61.8%で反応
水平線有り14.5%
水平線無し6.5%
フィボナッチの数列でいえば遅い方である。
確率的には21%。
10回に2回程度。これも水平線有で狙っていこう
④それ以外の値で反応
38.5%
10回に4回程度の確率である。
押し目戻りが入る場合には6割の確率でフィボナッチの値から値が反応している
検証結果から分かったことは10回中6回はフィボナッチ数列から相場は反応しているということ。なので狙う価値はある。
更に各数列では水平線有りが無しのより確率的には、全て倍近い数値となっている。
ある意味複雑に相場の動きを考えないくていい押し目戻りの拾い方となるので、指値で放置して相場も見なくても良くて時間の無い場合にはなかなか使える手法となる。
どのような押し目の拾い方でも、いろいろな条件が重なった時の方が勝率が高いに決まっている。
なのでフィボナッチ数列+水平線の場面が勝率が高いのは当然となる。
更に自分独自の別手法を+して更に条件を限定していけばおのずと勝てるようになってくる。
結論としては
結局どうしたらいいってことだけど、50%と61.8%の水平線有りの場合にエントリーしたらいい。
38.2%で反応しなかったてことは消去法で50%か61.8%で押し目となる確率が高い。なので深くまで値が差し込んできた場面はチャンスである。最も勝率が高かったのは水平線有の50%と61.8%である。簡単にいうと水平線が簡単に引ける場面で、上昇下降に対してどこかのフィボ数列が重なった時にエントリーすれば勝率は6割を超えてくることとなる。
更に直近の戻り高値や押し安値までの幅が拾いので結果的には大きな波を取れることとなる。
深くまで値が差し込んできた場面でなおかつフィボナッチに水平線が重なった時にはゴリゴリエントリーしよう。
ただ、いくら勝率が高い場面でも相場の勢いを確認していないと簡単に押し目戻りを突き破っていく。
直近の5分足のロウソク足の形成を確認してあきらかに勢いがある時はエントリーを控えて、それ以外の場面でのみエントリーしていこう。